骨髄移植セミナー 開催される!

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 山梨県庁の敷地内にある防災新館の会議室で、骨髄移植セミナーが10月4日(火)に開かれた。これは井出 孝地区ガバナーが力を入れている新たな奉仕活動事業の一つで、山梨では初めての開催である。

 このセミナーは出席者に感銘を与え、地元の山梨日日新聞にも取り上げられ、大きな成果を得ることができた。

 セミナーは高山四献(献血・献眼・献腎・骨髄移植)・社会福祉(以下、四献・社会福祉と表記)副委員長が司会を務め、井出ガバナー、鶴田一郎四献・社会福祉委員長、山梨県赤十字血液センターの山本課長、骨髄バンクを推進する会の高遠普及広報委員等の挨拶の後講座となった。

 まず、「骨髄移植とは何か?現状と今後の課題について」パワーポイントを使い(公財)日本骨髄バンクの大久保英彦広報渉外部長が「『骨髄バンク』では、血縁者間でドナーが見つからない血液疾患の患者のために、骨髄などを提供するドナー登録の啓発活動をしたり、患者とドナーのコーディネートも務めています。「骨髄」は 骨の内部にあるスポンジ状の組織で、この中には造血細胞という血液をつくるもととなる細胞があり、この細胞が分化して血液をつくっているのですが、このつくる過程での細胞の異常により、がん化細胞や再生不良の血液などが生じてしまうと血液の病気になります。そこでドナーから患者に骨髄を移植して健康な血液を生産させるのですが、骨髄を提供できる人には条件があり①年齢が18歳以上54歳以下②体重が男性45㎏以上、女性40㎏以上③過去に輸血を受けておらず服薬中でない健康な人でないとドナー登録ができません。また、白血球にも型がありドナーから患者に移植できる確率がさらに狭まれてしまいます」と初心者にも理解できるよう丁寧に内容を説明した。

 骨髄移植についての基礎講義の後、骨髄提供者であるドナーの小川慶子様は「両親に反対されたが、説得し決断した」という勇気ある体験談を話した。また、患者の迫田晃樹様は、45歳にして突然「急性リンパ性白血病」になったが、骨髄移植を受け現在は青梅市の市会議員として元気に活躍している。迫田様は、①身体的リスク②精神的リスク③約1週間程度の休暇を必要とする経済的リスクがあるドナーに、経済的リスクを軽減する公的支援制度の創設を社会に訴えている。

 最後に石澤四献・社会福祉副委員長が、ご自身の長女(当時7歳)から次女(当時2歳)に骨髄移植して、一命をとりとめたという想像を絶する体験談を話した。娘さんが急に「再生不良性貧血」になり、この病気への家族の対応は非常に大変なことや、ドナーの立場になっても大きな負担になったことを実体験から切実に訴えた。

 聴講者一同なお一層の「骨髄移植普及推進運動」と「ドナー登録の推進運動、特にドナー登録が少ない20代・30代の若者への呼びかけ」を進めなければならないことを改めて確認できた有意義なセミナーであった。

取材:PR・情報委員長 L加藤 正藏
撮影:キャビネット副幹事 L河西  久