献眼・献腎推進セミナー

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 2月5日(金)関内ホールで、かながわ健康財団の田邊誠一腎・アイバンク推進本部室長、岩野秀夫330複合地区献血・献眼・献腎・骨髄移植委員長、尾形慶三地区ガバナー、井出 孝第1副地区ガバナー、濵田 徹第2副地区ガバナー出席の下、献眼・献腎推進セミナーが14時から2時間45分に亘り開かれた。

 尾形ガバナーは「活動方針に献眼・献腎推進を掲げている、セミナーの内容を各クラブに持ち帰りドナー協力の推進をしてほしい」と挨拶した。田邊室長は日頃の貢献にお礼を述べ、引き続き啓発・啓蒙活動の継続をお願いした。

 第1部は虎の門病院 腎センター外科部長代行 丸井祐二先生の「腎不全に悩む人々への明日への希望」と題した講演では、死体移植と生体移植(心臓以外)に分けられる移植の基本的な知識の説明から始まり、腎臓の働き・慢性腎臓病の定義・透析に関しての説明と辛さを伝えた。「腎臓移植により社会復帰や妊娠出産が可能になる等、生きる喜びを感じることができる。ICO公認の子供から大人まで出場する世界移植者スポーツ大会「World Transplant Game」が2年に1度開催され、ドナーのご家族もボランティアで参加し、移植を受けた人達の元気な姿に臓器提供して良かったと再確認している。この大会に参加した人達が帰国し、周りの人に伝えることで臓器移植への理解が広がっている。2010年に臓器移植法が改正され、書面での意思表示がなくても生前拒否がなければ家族の同意のみで移植が可能になった。年齢制限はなくなり、親族への優先提供も認められた。自分が終末期を迎えた時に家族が迷わないようにするのも家族への思いやりだと思う」と締め括った。

 第2部は昭和大学横浜市北部病院 眼科診療責任者 准教授 藤澤邦見先生が目の構造と視力の基礎、角膜の構成を説明した後、角膜移植について手術の動画を取り入れながら解説した。「折角提供された角膜がなんらかの理由で使えない場合は、マイナス80度で保管され、緊急で角膜に穴が開いてしまった人に提供される。亡くなっても、人に光を与えながら生き続けるということは素晴らしいことだ」と話した。

 新潟県からお越しいただいた原澤美智子様は13年前に旦那様を心筋梗塞で急に脳死となり、はじめは戸惑いながらも腎臓と角膜を4人の方に提供した。生前に臓器提供の申込みをしていることは知っていたが、いざその時になると決断できず、最終的にはお義母さんが「息子がお役に立てるなら」と承諾した。その後角膜移植を受けた方に「失礼ですが見えますか?」と聞くと、「今まで何も見えなかったのが、字を見て読めることはこんなにも楽しいものかと分かったのです」、また腎臓移植を受けた方は毎朝その場所に手を当てて「おはよう。今日も一緒に頑張りましょう」それらの言葉を聞いて、主人はどこかで誰かと生きていると実感した。旦那様がドナーの印を押した日は奥様の誕生日で、最後にくれた誕生日プレゼントだったと体験を発表した。

 第3部は、妹を失ったばかりの兄の心境と、妹の臓器提供への意思の狭間で揺れ動くも提供を決断する「ヒ・カ・リ Relay of light」DVDの上映。

最後に桝形副委員長は1人でも多くのドナーを増やすために貢献しようと挨拶しセミナーは終了した。

取材:PR情報委員 L熊谷 秀年
撮影:PR情報委員 L古澤 告夫