小田原白梅ライオンズクラブ・早稲田大学科学コンテスト開催

12月16日(日)9時30分から小田原お堀端コンベンションホールで、今回11回目となる科学コンテストが行われた。第1回目より早稲田大学に審査などのご協力を仰いでいたが、第6回目からは、小田原白梅LC・早稲田大学が共催する形となり現在に至っている。

今回は、小田原白梅LCチャーターナイト40周年ということもあり、記念事業として小田原市内11の中学校に理科・科学系器具が寄贈された。

小田原白梅LC会長大滝靖生Lのあいさつの後、CN40周年実行委員長倉田雅史Lが寄贈品の紹介を行った。

科学コンテストは早稲田大学理工学術院の大石進一教授が審査委員長を務め、中学の部6作品、高校の部6作品がステージ上で口頭による発表、5作品がポスターによる発表となった。

午前・午後の発表終了後、14時15分より早稲田大学理工学術院研究院教授であり、東京農工大学特別招聘教授の松永是先生による科学講演会「古くて新しい微生物利用の話」が行われた。

続いて、15時15分より、早稲田大学学力向上研究所研究員の鈴木克巳先生による「暗くなると光る回路を作ろう」という科学実験教室が開催された。暗くなると光るキッドが参加者に配布され、試行錯誤しながら「はんだごて」なども使い回路を制作。完成後、部屋が暗くなり赤や緑のLED電球が一斉に光ると会場に歓声が沸き起こった。16時15分、最後にいよいよ審査結果の発表となり表彰式が行われた。

科学コンテストの結果は下記のとおり。

<高校の部>

最優秀賞 明徳学園相洋高校 理科部のみなさん 「機械式計算器の作   成」

→電気を使わない機械式の回路を制作。and回路、or回路not回路などの基本的な回路の説明がされた後、制作された機械式半加算器の仕組みについて発表がされた。

優秀賞  東洋英和女学院高等部 高橋 伶佳さん 「ニホンザルの研究part3 ご飯の前に鳴き交わすのはなぜ?」

→披露山公園のニホンザルの鳴き交わす行動について細かく分析。掃除終了から餌やりの時間が長いほど、鳴き交わし時間が長く、回数が多くなることを発見。一番最初に鳴き交わすのは強い個体のものからが多いことや、その意味は飼育員への催促であることなどが発表された。

小田原市長賞 神奈川県立小田原高校 生物部のみなさん 「小田原駅周辺のヤドリギの分布に関する研究」

→小田原高校の校内にあるヤドリギに興味を持ったことがきっかけで、ヤドリギが小田原駅周辺にどのように分布しているのか、またどのようなヤドリギの種類があるのかなどを調査。ヤドリギがどのような種類の樹に寄生するのか、樹木の直径はどのくらいか、高さはどのくらいかなど細かく分析しデータをまとめた。

<中学の部>

最優秀賞 小田原市立城山中学校 科学部のみなさん 「発表会で演出するシャボン玉の研究2018」

→シャボン玉についてどのような液体を使えば大きくできるか、またどのような物質を調合すれば割れにくくなるのかなど、試行錯誤しながら研究した成果を実演を交えながら発表した。単にシャボン玉を研究するだけでなく、実際そのシャボン玉を用いて発表会等でどのような演出ができるのかなどを考慮に入れた研究が大いに評価された。

優秀賞  小田原市立千代中学校 木村 亘さん 「燃料電池Part3」

→水素、酸素、炭素により燃料電池を制作する研究。今回は第三弾となるもので、前回、前々回の研究をもとにさらに進化させた。燃料蓄電池の研究は、今まさに自動車やモバイル機器の電源などの実用化が研究されている分野で、今後、燃料蓄電池の果たす役割は非常に大きく、審査員からも大人になっても継続してこの研究を続けていって欲しいと激励された。

小田原市長賞 小田原市立白山中学校 科学・パソコン部のみなさん 「メダカの人口産卵床について」

→酒匂川に住むメダカの産卵について調査。ホテイアオイという外来種の水草を好んで産卵することに着目して、メダカの人口産卵床を研究・制作した。スポンジや毛糸などを使用して様々な素材で人工的に産卵床を作り、実際に卵が産みつけられるかを分析した。実際、人口産卵床では自然の水草よりも多くの産卵結果は得られなかったものの、今後の課題として、ホテイアオイより多くの産卵が得られるようするために継続して人口産卵床を研究していくことが発表された。

今回の取材を通し、目を輝かせて発表する中学生や高校生を目の当たりにして、日本の将来を背負っていくノーベル賞候補の科学者の卵が山のようにいることを実感し、とてもうれしい気持ちとなった。

取材・撮影:地区ニュース副委員長 L芳村 健